グランマ・モーゼス展

グランマ・モーゼスの作品と生涯

こんにちは。アルテノイエスタッフです。 
花も終わり、いつしか葉桜の候となりました。 
皆様いかがお過ごしでしょうか。

 本日から、あべのハルカス美術館にて開催される「生誕160年記念 グランマ・モーゼス展 素敵な100年人生」に複製画を出展させていただくこととなりました。

本日は、その中の1点をご紹介していきたいと思います。

『守護天使』 1940年
グランマ・モーゼス

こちらの作品は、モーゼスが1940年に制作した絵画作品です。
(上記で載せている画像は、弊社が制作した色合わせ前の複製画サンプルです。)

少年少女の後ろには、母親の様に優しく見守る守護天使の姿が描かれています。
モーゼス特有の筆遣いや、あたたかみのある雰囲気を感じられる作品になっていますね。

守護天使とは、人を見守り、正しい道へ導くとされている天使のことで、過去に守護天使をモチーフにしている絵画作品は多いです。
モーゼスの描いた『守護天使』をみると、19世紀に描かれたベルンハルト・プロックホルストの守護天使の作品に構成・構図がそっくりです。
憶測ですが、もしかしたら、プロックホルストが描いた守護天使のオマージュなのかもしれません。

そんなモーゼスの画家人生は、70代から始まります。
夫トーマスの死後、趣味の刺繍絵が慢性のリューマチにより出来なくなってしまい、あたらしい趣味となる絵画制作を家族から勧められたところ、才能が開花。
初個展は、『守護天使』が制作された年である1940年(当時80歳)にニューヨークの聖エチエンヌ画廊にて開催されます。
これを機に、彼女の名は広がり、1949年(当時89歳)のときにトルーマン大統領から「女性のためのナショナル・プレス・クラブ賞」を受賞。
また、1950年-1951年には、ウィーン、ミュンヘン、ザルツブルグ、ベルン、ハーグ、パリの6か国にて「グランマ・モーゼス展」が開催されました。

こうして、モーゼスは約1600点の作品を世に残し、
101歳で生涯を終えることになります。

モーゼスの生涯を振り返ってみると、何かを始めるのに年齢なんて関係ない!
ということを証明してくれているように思えます。

”人生100年時代”を生きる皆様に是非観て頂きたい展示です。
お立ち寄りの際は、ぜひご覧ください。

大変な状況が続きますが、一刻も早く、気兼ねなく絵画鑑賞できる日々が
送れるよう願っています。

人生は自分で作りあげるもの。

これまでも、これからも

グランマ・モーゼス

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

次回のブログでも作品を紹介させていただきますので、お楽しみに。


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HPにて、いままでの複製画も販売しておりますので、是非ご覧ください。

 

 

 

参考文献
・千足伸行/ジェーン・カリヤー『グランマ・モーゼス展 カタログ』1995年