おいしい浮世絵展

新商品 写楽 やどり木

出展作品のご紹介「東都七福弁天 深川すさき弁天(歌川国芳)」

こんにちは、アルテノイエ スタッフです。
なかなか暑さが落ち着かない日々が続きますね。

「おいしい浮世絵展」出展中の作品紹介も、残り2作品となりました。
本日は歌川国芳の「東都七福弁天 深川すさき弁天」をご紹介します。

「七福」とは七福神とは違い、江戸の人々が信仰と行楽を兼ねた寺社巡りをするために選ばれた7つの寺社のことをいいます。
「東都七福弁天」ということで、江戸下町の寺社から選ばれたツアーコース、といったところでしょうか。
深川洲崎弁天(作品上では”すさき”)の他に、
上野不忍弁天、浅草楼上弁天、浅草多福弁天、向島長寿寺内弁天、深川八幡内弁天、本所一つ目弁天、のすべてをテーマにしたうちわ絵を国芳は残しています。

「おいしい浮世絵展」のテーマにもあるように、作品右下部に握り寿司の描写があります。
当時の寿司1貫のサイズは、現代のものの2倍あったといいます。楊枝が刺さっているのも納得ですね。

ちなみにこちらの作品、会場のお客様より
「中央の女性よりもお寿司よりも、左の子供の髪型が気になってしまう。」
というコメントをいただいたこともありました。
スタッフも気になって調べてみたところ、江戸時代の子供は髪を全部は剃らず、一部を残すような髪型をしていたようです。

「おいしい浮世絵展 ~北斎 広重 国芳たちが描いた江戸の味わい~」は森アーツセンターギャラリーにて9月13日(日)まで開催中です。
売場では検温、手指の消毒、マスク・フェイスガードの着用を徹底し、新型コロナ感染症対策をしておりますが、ご来場の際は是非お気を付けてお越しください。

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